2012年 01月 07日
noir / 黒の画 |
この写真、一応朝です。
私のカメラの腕では、これが限界。くっそ~。
冬場の朝の限られた時間、東の窓から浅く長い陽が差し込み、
西側のリビングの壁を照らします。
切り絵のように、壁にくっきりと写った黒い影を目にするたび、
子供の頃によく見ていた記憶にあるそれを思い出します。
夕陽を通した樹木の影のシルエットなどを見た時も、同じように
アンデルセンとかグリム童話とか、そのあたりの絵本の挿絵を
ふっと思い出します。
『タキジ?』 『影絵?』 『切り絵?』 『アンデルセン?』
記憶にあるわずかなキーワードを頼りに検索してみたら、
『滝平二郎』と『藤城清治』のおふた方に行き当たりました。
あぁ、この人達だ。
どちらがどちらとの境目ははっきりしないけれど、
記憶している『黒い絵』の作家さんは、きっとこの2人。
切り絵独特の、あの切れ長の鋭い眼や黒いシルエット。
子供の頃の記憶にあるのは、まさにこの人たちの作品だったと思います。
子供心には、かわいいと感じるには程遠くて、どちらかと言えば怖いイメージ。
でも、とても好きでした。
滝平二郎さんは、多分朝日新聞の挿絵が目に留まっていたんだと思います。
朝日新聞一筋の家でしたから。
なんだか、今、この人たちの絵を我が家のどこかに飾って愛でたい
そんな気分が、ふつふつと湧いて来ています。
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by pinecone_la
| 2012-01-07 09:13
| 雑談